2020年9月1日
富士ソフト株式会社とxID株式会社は、富士ソフトのセキュアなデータ連携基盤「UXP(Unified eXchange Platform)」と、xIDのマイナンバーカードを活用した次世代デジタルIDアプリ「xID(クロスID)」を組み合わせたデータ活用・データ連携支援の共同提供の検討において基本合意書を締結したことをお知らせいたします。
世の中には様々な情報があふれていながら、まだ十分には活用できていません。デジタルデバイドのない社会、つまり全国どこにいても、誰でも、安全で簡単、そして正確に、様々な情報がつながったサービスの提供を受けられる世界が求められています。
しかしながら、情報管理、特に個人情報の取り扱いには十分なセキュリティの確保が必要で、本人の同意や利用目的を明確にした活用や運用管理が必要です。また、個人が行政や民間の新しいサービスを利用するたびに新しいアカウントを作成する必要があり、場合によっては同じ個人でありながらも同一サービス内に複数のIDが存在する場合があります。名前や住所、メールアドレスなどの情報だけ管理されたIDでは、個人の同一性を担保することは困難だからです。さらに様々なサービスを利用するにはサービス毎のIDが必要となりますが、複数のサービス間でのID連携やデータ連携が実現できているとは言えない状況です。
この度の両社の合意によって、共通IDを活用し同一の人物であることを証明することができるxIDを、データ連携基盤であるUXPと連携できるよう推進して参ります。各種行政・民間サービスにおけるセキュアなデータ連携を実現し、デジタル化による業務の効率化と個人の多様な行動パターンに即したきめ細かいサービスの提供を実現し、デジタル社会の利便性向上とスーパーシティの実現を目指して参ります。
UXP(Unified eXchange Platform)
エストニア政府でも採用されているX-Roadを商用化した製品であるUXPは、暗号化技術を活用することで、複数のデータベース間のデータ連携を安全に共有することを可能としています。元々統合的なデータベースを作成するリソースが無かったエストニアだからこそ生まれた分散型の同システムにより、複数のシステムやデータベース、そのデータレイアウトを変更することなく連携・利活用することが可能です。
xID(クロスID)
マイナンバーカードと連携することで、より手軽にログイン、電子署名、そして本人確認ができるデジタルIDアプリです。初回登録時にマイナンバーカードに格納されている基本4情報(氏名、住所、性別、生年月日)をスマートフォンのNFC経由で読み取り、マイナンバーカードとxIDを紐付けます。その後、連携するオンラインサービスのログイン用の暗証番号と電子署名用の暗証番号を設定し、利用時に認証・電子署名することで本人確認を完結し、さまざまなオンラインサービスの安全な利用を実現することが可能です。
また、xIDはマイナンバーカードを用いた公的個人認証によって、ユーザー1人につき、重複のないユニークなIDが発行可能です。2020年8月時点で日本国内においてデジタル世界でユーザーの同一性・本人性を担保できる唯一のデジタルIDアプリとなっています。
富士ソフト株式会社
https://www.fsi.co.jp/
本社:神奈川県横浜市
代表取締役 社長執行役員 坂下智保
1970年創立の独立系ITソリューションベンダーです。組み込み系ソフトウェアの開発や、業務系システム開発の2本柱を主軸に、最先端の技術ノウハウ、トータルなインテグレーション力、ハードウェアとソフトウェア技術を組み合わせたプロダクト開発力を強みとする企業です。
DX支援にも注力しており、2019年4月よりデータ連携基盤「UXP」の日本導入支援に取り組んでいます。
xID株式会社
https://xid.inc/
本社:東京都千代田区
CEO 日下光
xID株式会社は「信用コストの低いデジタル社会を実現する」をミッションとして掲げ、マイナンバーカードを活用したデジタルIDソリューションを中心に、次世代の事業モデルをパートナーと共に創出するGovTech企業です。デジタルID先進国のエストニアで培った知見・経験をもとに、情報のフェアな透明性を担保し、データ・個人・企業・政府の信頼性が高い社会を、デジタルIDを通して創出していきます。
<参考>
データ連携基盤「UXPソリューション」(富士ソフト)
https://www.fsi.co.jp/uxp/
デジタルトランスフォーメーションを実現し新たなサービスを創造する情報プラットフォームUXP導入をトータルサポート
●UXP(Unified eXchange Platform)
https://cyber.ee/products/secure-data-exchange/
世界的に有名なエストニアの電子政府システムの連携基盤「X-Road」をエストニア以外の政府や組織へ提供するために発展・開発された、暗号化と相互認証の機能を持つピアツーピアのデータ交換を可能とする技術。分散型のアーキテクチャに基づいているためコスト効率が高く、システムの自立性を維持したまま、データの完全性を損なうことなくセキュアなデータ交換が可能。この技術により、行政手続きなどのワンストップ・ワンスオンリーの実現に向けたプラットフォームとしての優位性が高い。
特長
・セキュリティ
複数のセキュリティでデータの完全性と安全性を保証
署名とタイムスタンプで、すべての照会履歴を監視可能
・連携が容易
既存システム・データベースをUXPに接続できる
データ連携用に新たなシステムの開発は不要
・情報の公開権限を簡単にコントロール
個人毎に情報の公開権限を簡易にコントロールすることが可能
デジタル身分証アプリ「xID」(xID)
https://x-id.me/
xID(クロスID)は、マイナンバーカードと連携することで、より手軽にログイン、電子署名、そして本人確認ができるデジタルIDアプリです。
スマートフォンにアプリをインストール後、初回登録時にマイナンバーカードをカードリーダーもしくはNFCで読み込むと、マイナンバーカードとxIDアカウントを紐付けることができます。その後、ログイン時に入力要求される暗証番号(PIN1:4桁の数字)と、電子署名時に要求されるの暗証番号(PIN2:6桁の数字)を設定。それ以降は、連携するオンラインサービスでログインや署名を行う際にxIDアプリに通知が送られ、スマートフォン上でPINコードを入力することで安全に認証・電子署名を完結させることができます。また、オプションとして、スマートフォンに実装されている生体認証を利用することも可能です。
以上
●富士ソフト株式会社
コーポレートコミュニケーション部
広報窓口
〒101-0022
東京都千代田区神田練塀町3
TEL:050-3000-2735
E-MAIL:mkoho@fsi.co.jp
●xID株式会社
お問い合わせ窓口
〒100-0014
東京都千代田区永田町2-14-3
東急不動産赤坂ビル6階
TEL:03-6550-8987
E-MAIL:info@xid.inc
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