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2018年9月10日
富士ソフトのロボティクス技術を供給した、コミュニケーションロボット「ATOM」がついに誕生
~コミュニケーション ロボット「PALRO」のテクノロジーを供給~
富士ソフト株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役 社長執行役員:坂下 智保)は、当社のコミュニケーションロボット「PALRO」のテクノロジーを供給した、コミュニケーションロボット「ATOM」(以下ATOM)の完成をお知らせいたします。株式会社講談社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:野間 省伸)より販売している「週刊鉄腕アトムを作ろう!」が70 号(完結号)をもって完成し、各家庭でATOM が誕生いたします。また、10月1日(月)から、株式会社講談社より、完成版※1のATOMが全国で販売開始されます。
講談社の「ATOMプロジェクト」は、来るべくAI時代に対応するため、日本の科学技術の象徴であり、長く愛され夢を与え続けてきた“日本を代表するロボット・キャラクター”「鉄腕アトム」を目指すものです。
プロジェクト参加企業は、講談社をはじめ、株式会社手塚プロダクション(本社:東京都新宿区、代表取締役:松谷 孝征)、株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:吉澤 和弘)、VAIO株式会社(本社:長野県安曇野市、代表取締役:吉田 秀俊)、富士ソフトの5社。手塚治虫の「鉄腕アトム」をモデルにした、発話し二足歩行しクラウドで成長する「日本初の進化する本格的なキャラクター型コミュニケーションロボット」を各社の強みを活かして開発し、“一家に一台”の進化する家庭用ロボットの普及を目指しています。
10月1日(月)に講談社より、全国の家電量販店、講談社ONLINE STOREなどで、完成版※1のATOMが販売開始となります。
※1 VAIO株式会社が組み立てた製品
ATOM5社プロジェクト
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©TEZUKA PRO / KODANSHA
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富士ソフトは、2012年より高齢者福祉施設で活用されている、自社のコミュニケーションロボット「PALRO(パルロ)」のテクノロジーとノウハウを基に、ATOM本体のロボティクス、搭載しているOSおよび人工知能、各種アプリケーションの設計開発を行いました。
ATOMに搭載されている当社が開発したフロントエンドAIは、高精度なセンシング能力、高速で正確な分析力、予測する能力、そして状況に適した行動力や会話力を実現したAIです。周辺環境を認識し個人を特定することで、話者と向き合い状況を判断しながら会話をします。会話文章から意味を解釈して「つながる会話」を実現できる、ATOMのコミュニケーション能力の根幹を支えるAIです。ATOMならではの仕草として、“あくび”や“くしゃみ”などの人らしさを追求した動作も組み込まれており、豊かな表現力を実現します。
また当社は、インターネット接続や各種設定を行うアプリケーション「ATOM Setting」や、ATOMの認証やアップデートモジュールの提供を行う「ATOMガーデン」のシステム構築も担っており、今後もATOMと生活をともにするユーザーの方がより快適にATOMと生活できることを目指します。
【ご参考】
●コミュニケーションロボット「PALRO(パルロ)」について
富士ソフトが開発・販売する、人工知能を搭載するコミュニケーションロボット「PALRO」高齢者福祉施設向けモデルは、「日常会話の話し相手」、「レクリエーションの司会進行役」、「健康体操のインストラクター」として全国1,000カ所を超える高齢者福祉施設で認知症予防や自立支援に活用いただいております。
また、一般向けモデルとして「PALROギフト向けモデル」の開発・販売も行っております。親御様とパルロとの日常の様子をSNS形式で見たり、パルロを介して親御様とご家族様がメッセージを伝えあったりすることができる専用アプリケーションを使って、PALROを通じた優しい見守りをご提供しております。
【PALROの概要】
●名称: コミュニケーション ロボット PALRO(パルロ)
●サイズ: 高さ:約40cm、重さ:1.8kg
●販売開始時期: 2010年3月 アカデミックモデル(大学などの研究機関向け)
2012年6月 高齢者福祉施設向けモデル
2015年12月 高齢者福祉施設向けモデルⅡ
2018年8月 ギフト向けモデル(一般家庭向け)
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コミュニケーション ロボット
PALRO
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※記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
以上