問い合わせ対応を効率化! 発生件数や対応時間を削減する対策とは
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例えば業務システムのような、使い方を理解してこそ真価が発揮されるものは、マニュアルのわかりやすさが非常に重要となります。マニュアルが見づらい、目当ての情報がどのページに記載されているかがわからないといった場合、ユーザーはマニュアルを読まなくなってしまう可能性があります。そういった事態に陥らないようためには、利用者のことを考えたデザインを意識しましょう。今回は、マニュアルをデザインする際の注意点について詳しく解説します。
マニュアルを作成する際は、見やすいデザインであることを前提にします。とにかく多くの情報を伝えたいと、図や箇条書き、文章などを大量にただ詰め込んで作成するだけだと、結果的にどこにも目を通してもらえなくなる恐れがあります。
必要な情報が端的に記載されており、短時間で知りたい情報を得られるマニュアルを作成するようにしましょう。
マニュアルの目的は、ユーザーに対して利用方法や手順、トラブルシューティングなどの情報を伝えることです。ただ伝えるのではなく、ユーザーが速やかに理解できる必要があります。そのため、理解しやすい見せ方を目指して、レイアウト設計やフォント、カラーなどを選択することが重要です。
マニュアルデザインを考える際は、フォントや文字のカラー、画像、イラスト、レイアウトなど、さまざまな要素を組み合わせることがポイントです。各ポイントについて詳しく見ていきましょう。
マニュアルには、視認性に優れたフォントを使用しましょう。例えばゴシック体は視認性に優れており、街頭広告や看板などにも使用されています。中でも、大見出し、中見出し、小見出しに使用するのがおすすめです。また、見出しの要素が小さくなるにつれてフォントサイズも小さくしましょう。
本文テキストには、明朝体の使用がおすすめです。このように、文章の種類に応じてフォントを使い分けることで読みやすいマニュアルを作成できます。フォントサイズは、小さすぎても大きすぎても見づらくなります。マニュアルのサイズや1ページに入れたい情報量を踏まえてフォントサイズを決めましょう。
基本的に黒で記載しますが、重要な箇所には赤色や黄色などの目立つ色を使用します。ただし、使用する箇所が多すぎるとかえって見づらくなりますので、本当に強調したいところだけに絞り込むようにしましょう。
フォントに使用する色の数は、できるだけ2~3色に抑えます。それ以上の色を使用するとユーザーが重要性を認識しづらくなるからです。また、色ごとの読み手に与える印象を踏まえて使い分けましょう。
赤色:情熱的、活気がある、意欲的といった印象を与えます。マニュアル作成では、より重要性が高いところに使用しましょう。マーカーとしてだけでなく、フォントに使用されることも多くあります。
青色:冷静、知的、誠実といったイメージがあり、赤色とは反対の性質を持ちます。ただ、マニュアル作成においては赤色と同様に重要な部分に引くとよいでしょう。
黄色:気分を明るくする色ではありますが、注意点や警告文の背景によく使用されます。
青色は使いどころが難しいため、重要なポイントを赤、警告文の背景に黄といったシンプルなルールで使い分けると作りやすいです。
画像やイラスト、アイコンなどを適切な箇所に入れることで、マニュアルの読みやすさや理解のしやすさが向上します。例えば、システムの操作方法などは図で記載した方がわかりやすいでしょう。また、カジュアルな印象を与えるためにイラストを使うのも1つの方法です。
そのほか、アイコンも有効活用しましょう。注意点や重要なポイントを枠で囲って、上部にエクスクラメーションマークや人差し指を立てているアイコンをつけると、重要な箇所であることがより伝わりやすくなります。
テキストの行間、図と文章の間の余白などを適切にレイアウトすることで、読みやすくなります。余白には、その部分に注目させる効果があります。説明が一区切りしたところに余白を入れると、そこから内容が変わることを意識させられるでしょう。
その他、関連した項目をまとめて記載することはもちろん、関連項目ごとに見出しを設定したり、背景色を変えたりするのも有効です。
マニュアルの目的は、利用方法や手順などを伝えることです。そのためには、フォントや文字の色、レイアウト、図、イラスト、アイコンなど、さまざまなポイントを押さえる必要があります。上記を参考に、読みやすいマニュアルを作成しましょう。
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