審判部長からのごあいさつ
審判員のみなさん、今年の大会もご支援のほど、よろしくお願いします。
審判部長 千田 将尚
公認審判員制度の発足
1990年に創設した全日本ロボット相撲大会は全日本の部に、1993年の第5回大会から、文部科学省の「ものづくり教育」の一環として高校生の部も加えて欲しい、とのご要請から全国を九地区に分け、各地区で大会を開催することになり、より大会規模も大きくなって参りました。
大会運営を円滑に推進して行くためには、競技規則に精通した公正中立な勝負判定を行う審判員(行司役)の育成が急務となりました。
そこで全国工業高等学校長協会様にご協力いただき、工業高校の教諭を中心に審判講習会を開催することになり、今日にいたっております。
大変多くの先生方に公認審判員の資格を取得していただき、各大会の審判運営にご協力いただいております。
全日本ロボット相撲大会審判部
審判講習会
審判講習会映像:
審判講習会資料(PDF):
①
ロボット相撲大会について
②
試合規則について
③
試合の進行について
審判規則
第1章 勝敗の決定
第1条 勝敗の決定
審判員は1土俵につき、主審1名、副審1名から構成され、試合の勝敗の決定は主審が行う。ただし、副審を置かない場合がある。
第2章 審判
第2条 主審の任務
- 主審は試合規則にもとづき、試合運営の全般に関する権限を有し、かけ声をもって試合の開始、中止・再開、終了を通告する。また有効,優勢,警告,判定,反則,失格の宣告や試合を終了するときは勝敗の宣告を行う。
- 主審は自立型の対戦の場合、かけ声にて試合の開始を通告するとともに、スタートシステムにてを開始する。
- 主審はラジコン型の対戦の場合、かけ声とともに、電子音にて試合の開始を通告する。
第3条 副審の任務
- 副審は有効,優勢,判定,警告,反則,失格の宣告に関して主審を補佐する。
- 副審は試合時間の実時間3分間を計測し、試合時間終了を伝える。
- 副審はトーナメント表により、その土俵内での全取り組みの記録を記載する。
第3章 審判の要領
第4条 宣告・通告の仕方
審判員は発声により次の宣告をおよび通告をする。
- 「ハッケヨイ、ノコッタ」:試合の開始、再開を通告する場合。
ただし、試合者のロボットの準備および各係の準備を指差確認する。
- [1本」:有効を宣告する場合。
- 「取り消し」:有効を撤回する場合。
- 「勝負あり」:試合の勝敗を宣告する場合。
- 「止め」:試合の中止を通告する場合。
- 「合議」:合議を通告する場合。
- 「延長戦」:延長戦を宣告する場合。
- 「一本勝ち勝負あり」:一本勝ちを宣告する場合。
- 「不戦勝勝負あり」:不戦勝を宣告する場合。
- 「判定勝負あり」:判定勝ちを宣告する場合。
- 有効・優勢・警告・判定・反則・反則負け及び失格の通告・宣告をする場合は、指で回数を示し、その理由を明示する。
- 「3分経過」:副審が試合時間終了を通告する場合。
- 「戦意なし」:試合に戦意が認められない場合の宣告。
第5条 有効本数のカウント
トーナメント表上の記録方法を以下に定める。
- 有効2本を先取した場合は、「2-0」または「2-1」と有効本数を記載する。
- 試合時間切れの場合は、それまでの有効本数を記載する。
- 判定の場合には、判定勝ちの方に有効1本を加算して記載する。
- 反則負けの場合は、勝者を有効2本と記載する。(敗者のそれまでの既得本数はそのまま記載する)
- 失格の場合は、勝者に有効2本と記載し、敗者は0とする。(敗者のそれまでの既得本数は無効とする)
第4章 その他
第6条 規則の改廃
この規則の改廃は、大会規則に基づく大会委員会の審議を得て委員長が決定する。
附則
- 本規則は、2001年7月4日から改正施行する。
- 本規則は、2002年10月28日から改正施行する。