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【第6回】セールスフォース導入までのステップ

クラウドサービスの登場は、それまで「所有」していたソフトウェアや開発環境、インフラに至るまでの様々なリソースを、「利用」へと大きく変化させました。しかし、導入の検討から要件定義といった部分は、従来の「所有するリソース」とは異なります。ここではセールスフォースを例に、クラウドサービスを導入するまでのステップについて紹介します。

導入が容易なクラウドサービス

ITシステムで従来リソースと呼ばれていたものが、クラウドサービスとして利用することが可能になりました。ソフトウェアはもちろん、サーバーやストレージ、さらにはネットワークまで利用することができます。クラウドサービスは基本的に、申し込むだけですぐにリソースを利用できるので、初期投資コストを大幅に削減し、ランニングコストも月額の安価な料金に収めることができます。

しかしその一方で、従来とは全く異なる利用形態であることから、導入までのステップに悩むケースが多いといいます。ITシステムを導入する際には、従来は1年から3年かけることも多く、要件定義などもそのスパンに合わせて行っていました。予算に組み込むタイミングも、年次予算のタイミングに合わせることができました。しかし、クラウドの世界では勝手が違います。

クラウドサービスの活用はビジネスを加速します。その効果測定は非常に短いサイクルで行うことができます。また、効果測定の結果に合わせて、場合によっては数分単位でリソースの増減が行えるので、従来のITシステムの考え方ではPDCAサイクルを回していくことができません。

セールスフォース導入までのステップ

従来のITシステムの導入では、現状分析から要件定義を行い、システムを設計して導入する機器を検討し、システム切り替えの準備や構成変更、テストを行って本番環境に移行し、稼働します。このため、導入の決定から実際の導入までに1年あるいはそれ以上かかってしまうわけです。クラウドサービスでは即日の導入も可能なものもあるので、導入までのステップも高速化、効率化する必要があります。

現状分析→要件定義→システム設計→機器の検討・選定→システム切り替え準備→テスト・検証→本番稼働

では、具体的にどのような段階を踏んでいくのでしょう。セールスフォースの場合を例に取ると、大きく「導入ステップ」「利用準備・利用開始」「利用定着と活用」に分けられます。このうち導入ステップは、さらに「導入目的の設定」「要件定義フェーズ」「実装フェーズ」に分けられます。また「利用準備・利用開始」は「利用準備フェーズ」に、「利用定着と活用」は「定着化フェーズ」に置き換えることができます。

導入目的の設定→要件定義フェーズ→実装フェーズ→利用準備フェーズ→定着化フェーズ

具体的にみていくと、「導入目的の設定」では導入の目的・ゴールを設定し、社内で共有します。「要件定義フェーズ」では、導入範囲や新たな業務プロセスの定義、導入スケジュールなどを決定します。「実装フェーズ」では、導入設定作業を行います。ここでは設定とレビューをくり返し、より利用しやすい画面構成を完成させていきます。

また「利用準備フェーズ」では、利用者向けのトレーニングを実施し、利用を開始します。そして「定着化フェーズ」では、入力の促進やデータの蓄積を実施し、利用の定着化を行っていきます。これらの導入ステップを漏れなくスピーディに進めていくには、ノウハウが必要です。

導入から保守までワンストップで提供

富士ソフトでは、こうしたクラウドサービスの導入においても、導入検討から実装、トレーニング、保守までをワンストップでご提供することが可能です。たとえば、セールスフォースのCRMを導入する際に、それを支援する「Salesforce CRM導入支援」では、Salesforce CRMの導入に関わる作業や、その過程で発生する様々な課題への解決をサポートし、お客様のSalesforce CRMの導入をご支援するサービスとなっています。

具体的には、「導入ステップ」では要件定義の支援や設定・カスタマイズへの対応、初期データ構築や移行などのお手伝いを行い、「利用準備フェーズ」ではユーザー向けのトレーニングの提供、「定着化フェーズ」では、保守・定着化の支援をご提供します。また、Salesforce CRMの導入を検討しているお客様向けに、ライセンス、管理者教育、お問い合わせサポートをパッケージ化した「Salesforce CRMスタートパック」もご用意しています。

富士ソフトは、独自のソリューションと組み合わせてSalesforce CRMやForce.comを活用したSaaSアプリケーションを販売する、VAR(付加価値再販)パートナーです。販売、マーケティング、請求、サポートなどお客様とのすべての窓口を担い、専任の担当者がお客様の課題をトータルに解決します。

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