正式名称は、「全日本ロボット相撲大会」。
1989年より開催されている競技大会で、 参加者が自作したロボット力士を技術とアイディアで戦わせる競技である。
全国大会には高校生の部と全日本の部があり、全日本の部は両国国技館で開催されている。
土俵上に2台のロボットを置き、どちらかのロボットを土俵外に押し出すことで勝敗を決める。
サイズは幅20cm×奥行き20cm以内、体重は3000g以内でなければならない。
身長は自由、となっている。
ロボット力士はコンピュータープログラムで戦う「自立型」とプロポを操作して戦う「ラジコン型」の2つの部門に分かれており、それぞれ横綱を目指して戦う。
※自立型とラジコン型の対戦は無い
自立型
あらかじめロボットにコンピュータープログラムを設定。様々な戦術が記憶されており、その場で操縦者によって選択される。
「はっけよい のこった」と言った瞬間、スイッチが押され、5秒後に始動しなければならない。
また、白線感知センサーを搭載しており、土俵の「俵」を認識。それにより、土俵際の粘りをみせる。
ラジコン型
プロポで操縦者がロボットを自由自在に動かし戦う。
操縦テクニックはもちろんのこと、判断力やひらめきが重要な鍵となる。
ロボット本体の一部が相手より先に土俵外の余地(地面)に着いたら負けとなる。
土俵上で倒れても負けではない。
試合時間は3分間、時間内で先に2本取ったロボットの勝ち。
1対0で時間切れとなった場合は、1本取ったロボットの勝ちとなる。
引き分けの場合は審判の判定、または延長戦で勝敗を決定する。
相撲界で新弟子検査があるように、ロボット相撲でも体格検査があります。
厳しい体格検査に合格するため、ロボット力士は鍛えたボディをギリギリまで絞り、戦いに挑みます。
体格検査をクリアしながら、様々な工夫で作り上げられた力士がいます。その容姿は様々で、高々と旗をかかげたようなロボットもあります。無駄な物をつける余裕はないはず。その旗には何が隠されているのか?
ぜひ、自分の目で確かめてみてください。
土俵で勢いよく戦うロボット力士には、「自立型」と「ラジコン型」があり、それぞれの部門で横綱を目指します。
自立型力士 -コンピュータープログラムで戦うロボット-
- センサーで相手を感知し、適切な動きを判断する。
- 白線感知センサーが「俵」を識別して土俵際の粘りをみせる。
- たくさんの戦術をロボットのコンピューターにインプットしてある。
- どの戦術を使うか、相手との駆け引きが重要になる。
ラジコン型力士 -プロポで操作して戦うロボット-
- プロポを使って人間が操作する。
- いかに力士を戦わせるか、見極めと操作戦術の巧みさに人間味あふれた魅力がある。
力士と言えば“四股”。足腰の強さには驚かされるが、ロボット力士も強力な磁石で鉄の土俵に張り付いて、激しい衝突にも耐える安定性を備えている。その磁石は大人の力でもなかなか剥がせないほどだ。
正面どうしをぶつけ合う“真っ向勝負”も大事だが、驚くほど速いフットワークで相手の正面を避け、横や後ろに回り込むのも勝負の重要なポイントだ。相手の弱いところをついて“押し出し”を決める瞬間を見逃すな!
大相撲同様、立ち合いの激しい“ぶつかり”から始まる試合。ロボット力士はお互いに“ブレード”という鋭利な刃を正面に備え、相手の下に入り込む!また、立ち合いの衝撃に耐えられるように、低重心設計が主流である。
戦うのはロボットだが、勝敗を分けるのは人間の判断力だ・相手をよく見て、いかに動かすか。敵を研究し、戦術を考え、実行する。画期的なアイデアが数々の名勝負を生み出してきたロボット相撲。今年はどんな戦いが繰り広げられるのか!?