メーカー系保険代理店 様 導入事例

自社運用していたSalesforce。社内システムとの連携部分の保守が課題に

－導入の背景をお聞かせください
当社では製造業のグループ企業とその社員を主顧客にした保険代理業を行っております。元々はグループ企業社員の福利厚生を担う会社でしたが、総合保険代理業との共同出資で、保険代理業を独立させて設立されたのが、現在の当社です。このような背景から、顧客の大半はグループ企業各社の社員と、グループ内外の法人顧客であるとなっています。

顧客管理に関してはオンプレミスの契約・顧客管理システムがありましたが、契約前の見込み客段階で、商談の状況や日報などの案件を管理するシステムはなく、これらの案件管理のために、個人向け営業チームではPC用のデータベースソフトを、法人向け営業チームでは営業事務担当者が管理用のExcelを使って行っていました。

今回、法人営業のチームより、案件管理強化のためシステム化の要望が出たことから、Salesforceによる導入の検討を始めました。

なぜSalesforceを前提とされていたのでしょうか
実は、7～8年ほど前、日本でもSalesforceのサービスが開始された頃、導入を検討したことがありました。その際は個人向け営業チーム用の案件管理システムでした。その頃、国内の損保会社でもSalesforceを導入したということを耳にしたのが選定の理由です。そこで取り扱いをしているベンダーを探したところ、富士ソフトが扱っているということで、富士ソフトを通して契約しました。

ただし、当時は自分たちで導入／構築ができるだろうと考え、社内で構築を行いました。ところが当時はまだUIもこなれてなく、構築にはとても苦労しました。さらにクラウドサービスにおける個人情報の取扱に関して不透明な部分も多かったため、最終的にトライアルで終わってしまいました。

その時に得た経験や知識から、今回法人営業チームから要望を受けた時に、Salesforceで対応ができるということ、さらにはパートナーに導入・構築を依頼したほうが短時間で使えるシステムを構築できると判断。前回の導入をきっかけに社内でも実績を重ねてきていた富士ソフトに依頼することとしました。

富士ソフトの支援で、導入・構築がスムーズに

－富士ソフトに支援を得た効果はいかがでしたか
当初、社内での要件定義がなかなか定まらず、その点では苦労しましたが、富士ソフトの担当者が法人営業チームと直接やり取りして固めていってくれたので、形にすることができました。
特にUIやビジネスロジックはプロトタイプを作りながら進めてもらえたので、完成形をイメージしながらすすめることができたのはよかったと思います。この点はクラウドサービスであるSalesforceの良さでもあり、富士ソフトの対応の良さでもあると実感しています。
2019年11月から導入・構築を行い、2020年1月には稼働を開始しました。

さらなるブラッシュアップ、システム連携を目指す

－使い始められて1年余りが経過しましたが、使い勝手はいかがでしょうか
稼働開始直後にコロナ禍による制限がかかってしまったこともあり、従来のような営業活動ができなくなってしまったのですが、それでも法人営業チームからは改善の要望が上がってきていますので、活用されているようです。営業の管理者によれば、各案件の状況が把握しやすくなり、管理は格段にしやすくなったと言っていますので、その点だけを見ても導入効果があったと判断しています。

－今後はどのような展開をお考えですか
現状は他のシステムとの連携ができていないため、例えば営業のフォローアップが必要な、満期を迎えられるお客様の情報は契約管理システムから出力したCSVファイルをアップしたり、他のシステムで管理している契約時に必要なお客様の意向確認情報の連携などを進めていき、業務や管理を効率的にできるようにシステムを充実していきたいと考えています。

また、現在は顧客管理システムなどはオンプレミスで運用を行っていますが、将来的にはクラウド化も構想しています。これまでも富士ソフトにはいろいろ支援いただいており、とても信頼しているので、今後とも支援いただければありがたいと考えております。

お話を伺った方

• メーカー系保険代理店
  システム部長

  K 氏

• ※ 記載の部署・役職は2021年4月現在の情報です。