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UI改善の方法とは? 基本の考え方と具体的なプロセス

どれだけ素晴らしいサービスや商品を扱っているウェブサイトでも、UIに問題があれば申し込みにまで到達してもらえないかもしれません。もしくは、とても便利なシステムを搭載した管理システムでも、UIに問題があれば利用されずに終わってしまうかもしれません。
そのような場合には、UI改善に取り組む必要がでてきます。そこで今回は、UI改善の方法について、基本的な考え方と具体的なプロセスについて解説していきます。

UI改善に取り組むべき理由

なぜ企業にとってUI改善に取り組むことが重要なのでしょうか。UIとは、ユーザーとサービスの「接点」を指しています。ウェブサイトやアプリでいうと、画像やテキスト、フォント、ボタン、デザインなど、ユーザーの「目に触れる全ての情報」を意味しています。
そして、この目に触れる全ての情報こそが、利用者の満足度を左右し、システムの利用頻度や快適性を高めたり、申し込みや購入をしてくれる人の割合を高めたりといったことにつながるのです。

ユーザーが目的を達成するまでにかかるスピードが、たった1分でも早くなれば、そのシステムを1日1000人の人が利用しているとすると、かなり大きな効率化につながって、利用者のストレスも軽減されます。
もしくは、購入ボタンの存在がわかりにくいせいで1日10人離脱していたウェブサイトが、購入ボタンをわかりやすくしたらどうでしょう。
ちょっとした改善でも、実は大きな効果をもたらす可能性があるのがUI改善です。

しかし完璧なUIにすることは難しく、利用するユーザーや時代の流れによっても求められるUIは変化するため、定期的にUI改善の必要性を見極め、実行していくことになります。また、UI改善の度に結果を検証し、次に活かしていくのも大事です。

UI改善の基本的な考え方

では、UI改善は具体的にどういったことを意識して行えば良いのでしょうか。
「良いUI」の一つの指標として、「ユーザーが迷わないこと」があげられます。「情報を得る」「データを書き込む」「商品を買う」といったユーザーの目的に対して、できるだけ少ないアクションで悩むことなくゴールに到達できるようにするための取り組みが「UI改善」なのです。

「UI改善」というと難しそうに感じてしまう方も多いと思いますが、基本的なポイントは「問題点の解消」「利便性の向上」「デザイン性」の3つです。ここでは、それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。

問題点の解消

現状のUIに関する問題点を洗い出し、それを解消します。ユーザーはどのような部分に使いにくさや理解のしにくさを感じているのか、どういったところで迷ったのかなど、具体的に把握していくことが大切です。

利便性の向上

問題点を洗い出した上で、どうすればより使いやすく利便性が向上するのかを考えていきます。

デザイン性

UIは感覚ではなく理論であるとはいえ、ユーザーの感覚的な部分に訴えるデザイン性も重視する必要があり、見た目の変更も考慮します。ユーザーの使いやすさを考慮した意図のあるデザインにしたり、統一感を持たせたりといった改善も有効です。

UI改善のプロセス 

実際にUI改善に取り組む場合、どのようなプロセスを踏んでいけば良いのでしょうか。まず大切なのが現状の把握です。UI改善の対象が「使い方がわかりやすく、誰にでもかんたんに使える」ものであるかどうかを正しく評価することです。そのために行うのが「ユーザビリティ評価」で、その主な評価手法は以下の3つになります。

ユーザビリティテスト

実際に一般のユーザーが操作し、その際の行動を観察・記録することで課題を抽出していく方法です。ユーザビリティテストでは、操作中に考えていることや頭に浮かんだことを「声に出して」呟いてもらう「思考発話法」を取り入れるため、利用している最中にストレスに感じていることや、迷っていることなどをより詳しく知ることができます。

認知的ウォークスルー

設計者や専門家がユーザーになりきって利用し、問題点や課題点を抽出していく方法です。
ユーザーが対象を利用する際に、目標がわかるかどうか、操作方法がわかるかどうかなどを確認していきます。ユーザビリティテストがすぐ実施できないような場合に、先に認知的ウォークスルーを用いることもあります。

ヒューリスティック評価

ヒューリスティック評価は、専門知識を持ったプロが経験則に基づいて評価する方法で、あらかじめ作成したチェックリストに基づいてスコアをつけていくことが一般的です。何を評価すべきかが明確なため、比較的短期間で実施できる方法だといえます。

今回の内容も参考に、ぜひUI改善に取り組んでみてください。

実際にUI改善を進めるにあたっては、さまざまな部署、メンバーとの調整が必要となったり、専門的な知識が必要になったりすることもあります。UI改善に関する質問やお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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