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これまでの歩み

ロボット相撲大会の開催目的

生徒・学生ならびに社会人が、ロボットづくりを通して、技術の基礎・基本を習得し、研究意欲の向上と創造性発揮の場を提供し、「ものづくり」の楽しさを知っていただくこと。

大会開催の経緯

全日本ロボット相撲大会は、富士ソフト株式会社の創立20周年記念行事として、当社創業者の野澤 宏会長の発案で始まりました。
富士ソフト株式会社の知名度向上と優れた人材確保ためのリクルートも目的ではありましたが、何よりも日本のものづくりを担う若い人達に夢を与えたい、そして日本のものづくりの質的向上を図る環境を整えたいとの強い気持ちからでありました。
競技イメージは、野澤会長自身がロボットや土俵の大きさを両手で示し、土俵の大きさは、実際の土俵15尺(455cm)の約1/3であり、直径154cm、高さ5cm。ロボットの規格は重さ3kg、20cm×20cmで高さは自由。
この規格は今も変更されることはなく、現在、ロボット相撲参加者たちの「ものづくりにかける黄金比」と言っても過言ではないでしょう。

野澤会長も試合規則(ルール)を決めるのは苦労がありました。
当時、対戦型ロボット競技というものは、世界的にも前例が無く、参考となるものがまったくありませんでした。
そこで、早稲田大学永田勝也先生、芝浦工業大学春日知恵先生らと学生の皆さんの知恵もいただき、試行錯誤の中から骨格となる規則が作られました。自立型の5秒ルールもこの時点で決まりました。大学を中心に募集を行い1989年8月には実験戦を開催。この大会から多くの実績データを収集し、現在の試合規則となりました。
さて、土俵の表面素材は多くが検討され、当時は加工がしやすく、耐久性もある塩化ビニール素材を選択しました。
俵・仕切り線の色、幅、位置などはもとより、センサーの影響や、見栄え、観戦のし易さまでも考慮され、余地(土俵から離れる距離)を1mとすることや、袴(台のようなもの)の高さ30cmまでもが、この時期に決まりました。
現在、ロボット相撲大会は、多くの対戦型ロボット競技の中で、誰もが参加でき、最もスピーディーでパワフルなゲームで、相撲という単純明快な競技でありながら、多彩な戦術が勝敗を分ける。その魅力は本物の大相撲を踏襲するかの様でもあります。
今や名実ともに、世界一の対戦型ロボット競技として、これからも進化し続けてまいります。

全日本ロボット相撲大会の歴史

実験戦
1989年8月

ヴォーグビル12Fファッションホール
【参加台数】33台

  • 史上初場所
第1回大会
1990年3月

恵比寿カレッジミュージアム
【参加台数】147台

  • 史上初場所
第2回大会
1990年12月

東京ドーム・プリズムホール
【参加台数】199台

  • ABC放送60分特番放送
第3回大会
1991年12月

東京ドーム・プリズムホール
【参加台数】336台

  • ABC放送60分特番放送
第4回大会
1992年12月

東京両国・国技館
【参加台数】448台

  • 国技館進出
  • ABC放送60分特番放送
第5回大会
1993年9月~12月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・富山県(高校)
【参加台数】1,537台

  • 文部省後援
  • 科学技術庁後援
  • 全国地区予選を実施
  • 全工協主催高校生の部新設
第6回大会
1994年9月~12月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・京都府(高校)
【参加台数】2,017台

  • 文部大臣ご臨席
第7回大会
1995年9月~12月

東京駒沢体育館(全日本) 全国9地区・和歌山県(高校)
【参加台数】2,051台

  • インターネットで世界へ発信
第8回大会
1996年9月~12月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・山形県(高校)
【参加台数】2,447台

  • 決勝大会出場台数を倍増
第9回大会
1997年9月~12月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・群馬県(高校)
【参加台数】2,754台

  • 選手海外派遣の計画発表
第10回大会
1998年9月~12月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・福岡県(高校)
【参加台数】2,929台

  • 第10回大会記念前夜祭・パーティー開催
  • ABC放送60分特番放送
  • 海外遠征の実施
第11回大会
1999年9月~2000年3月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・島根県(高校)
【参加台数】3,405台

  • 海外遠征の実施
第12回大会
2000年9月~2001年3月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・徳島県(高校)
【参加台数】3,563台

  • 文部大臣ご臨席
  • 海外遠征の実施
第13回大会
2001年9月~2002年3月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・岐阜県(高校)
【参加台数】3,587台

  • 土俵を「硬質ゴム」から「鋼板」に変更
  • ロボット相撲10kg級実験戦の実施
  • 海外遠征の実施
第14回大会
2002年9月~2003年3月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区10会場・岩手県(高校)
【3kg級 参加台数】3,456台
【10kg級 参加台数】158台

  • 参加者増により関東大会同時2会場での実施
  • ロボット相撲10kg級大会 第2回実験戦の実施
  • ロボット相撲10kg級土俵サイズ変更
  • 米国・イラク戦争により海外遠征を断念
第15回大会
2003年9月~2004年3月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区10会場・北海道(高校)
【3kg級 参加台数】3,114台
【10kg級 参加台数】158台

  • 文部科学大臣ご臨席
  • 10kg級を正式種目として採用
  • 安全対策の強化
  • 3kg級全国大会の全128試合をHPにて公開
  • 海外遠征の実施
第16回大会
2004年9月~2005年2月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区10会場・広島県(高校)
【3kg級 参加台数】1,719台
【10kg級 参加台数】116台

  • 高校生大会を1校につき自立型・ラジコン型、各2台までに制限
  • ブレード交換不可による安全対策の強化
  • インターネットによる全国大会(国技館)ライブ中継
  • 3kg級全国大会の全128試合をHPにて公開
第17回大会
2005年9月~2006年2月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・東京都(高校)
【3kg級 参加台数】 1,758台
【10kg級 参加台数】91台

  • 対戦中の整備を一切禁止
  • インターネットによる全国大会(国技館)ライブ中継
  • 3kg級全国大会の全128試合をHPにて公開
第18回大会
2006年9月~2007年3月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・埼玉県(高校)
【3kg級 参加台数】1,565台
【10kg級 参加台数】82台

  • エンジニア精神五箇条の制定
  • 10kg級大会最終回
  • 順位決定戦の実施(失格者はトーナメントより除外)
  • 3kg級全国大会の全128試合をHPにて公開
第19回大会
2007年9月~2007年12月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・沖縄県(高校)
【参加台数】1,595台

  • BSフジ特番放送
  • オフィシャルブック発売
第20回大会
2008年8月~2008年12月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・大阪府(高校)
【参加台数】1,474台

  • 20回記念表彰
  • 米国・メキシコ・シンガポールより海外選手を招待
  • BSフジ特番放送
第21回大会
2009年8月~2009年12月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・神奈川県(高校)
【参加台数】1,454台

  • 全日本の全国進出枠を128台から96台に変更
  • 全日本全国大会にて巴戦を導入
  • ヒューマノイドロボット「PALRO」のデモを実施
  • BSフジ特番放送
第22回大会
2010年8月~2010年12月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・茨城県(高校)
【参加台数】1,180台

  • 海外3ヶ国より6チームが参加(リトアニア・ラトビア・メキシコ)
  • 出火防止の為の安全対策を実施
  • ヒューマノイドロボット「PALRO」のデモを実施
第24回大会
2012年8月~2012年12月

東京両国・国技館(全日本) 全国9地区・埼玉県(高校)
【参加台数】



全国大会会場内全景


公認審判員の皆様


自立型の試合前の設定風景


地区大会の様子(第20回大会東海地区)


全国大会が行われる両国・国技館


ラジコン型の対戦の様子


ものづくり体験コーナー


海外チーム(メキシコ)


ラジコン型用のプロポ


第18回高校生大会の全国大会控室


紙ヒコーキ製作教室


ヒューマノイドロボット「PALRO」


第22回大会優勝決定戦

お問い合わせ

全日本ロボット相撲大会事務局

〒231-8008 神奈川県横浜市中区桜木町1-1 富士ソフトビル内
TEL:045-285-0213(直) FAX:045-650-8668 MAIL:mrobot@fsi.co.jp

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