相撲界で新弟子検査があるように、ロボット相撲でも体格検査があります。
厳しい体格検査に合格するため、ロボット力士は鍛えたボディをギリギリまで絞り、戦いに挑みます。
体格検査をクリアしながら、様々な工夫で作り上げられた力士がいます。その容姿は様々で、高々と旗をかかげたようなロボットもあります。無駄な物をつける余裕はないはず。その旗には何が隠されているのか?
ぜひ、自分の目で確かめてみてください。
土俵で勢いよく戦うロボット力士には、「自立型」と「ラジコン型」があり、それぞれの部門で横綱を目指します。
自立型力士 -コンピュータープログラムで戦うロボット-
- センサーで相手を感知し、適切な動きを判断する。
- 白線感知センサーが「俵」を識別して土俵際の粘りをみせる。
- たくさんの戦術をロボットのコンピューターにインプットしてある。
- どの戦術を使うか、相手との駆け引きが重要になる。
ラジコン型力士 -プロポで操作して戦うロボット-
- プロポを使って人間が操作する。
- いかに力士を戦わせるか、見極めと操作戦術の巧みさに人間味あふれた魅力がある。
力士と言えば“四股”。足腰の強さには驚かされるが、ロボット力士も強力な磁石で鉄の土俵に張り付いて、激しい衝突にも耐える安定性を備えている。その磁石は大人の力でもなかなか剥がせないほどだ。
正面どうしをぶつけ合う“真っ向勝負”も大事だが、驚くほど速いフットワークで相手の正面を避け、横や後ろに回り込むのも勝負の重要なポイントだ。相手の弱いところをついて“押し出し”を決める瞬間を見逃すな!
大相撲同様、立ち合いの激しい“ぶつかり”から始まる試合。ロボット力士はお互いに“ブレード”という鋭利な刃を正面に備え、相手の下に入り込む!また、立ち合いの衝撃に耐えられるように、低重心設計が主流である。
戦うのはロボットだが、勝敗を分けるのは人間の判断力だ・相手をよく見て、いかに動かすか。敵を研究し、戦術を考え、実行する。画期的なアイデアが数々の名勝負を生み出してきたロボット相撲。今年はどんな戦いが繰り広げられるのか!?