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セキュリティコンテスト「CTF神奈川」に行ってきた
 

神奈川県警・情報セキュリティ大学院大学・NPO情報セキュリティフォーラム主催のセキュリティコンテスト「CTF神奈川」が8月20日に開催されました。このCTF神奈川の問題作成に当社が協力。当日現場を見てきましたので、その様子をレポートします。

CTF神奈川とは?

ここで改めて「CTF神奈川」について説明します。まず「CTF」とは、Capture The Flag の略で、クイズを正答することで得られる「旗(Flag)」を取り合って得点を競うゲームのことをいいます。「CTF神奈川」は、IT関連企業等が作成する暗号やネットワーク、その他の問題を、関東管区内等の各県警察、自治体、学生サイバー防犯ボランティア等が解く、セキュリティの競技会です。産官学、ボランティアの連携強化と、安全・安心なインターネット社会の実現に向けた機運の醸成、サイバー空間の脅威に対する対処機関等の能力向上を図ることを目的に開催されます。今回は、関東を中心とする13県警と神奈川県内の自治体、大学・高校が選手として参加しました。
ルールは、各チーム3名程度のチーム対抗でクイズを解き得点を競う形式です。特徴的だったのは得点方式で、設問ごとに設定された得点を正答チームで分け合うというもの。得点を正答チームで分け合うというのがミソで、解く人が少なく得点が高い設問を正解するとグッと有利になり、どの設問を解いていくかも勝敗を分ける重要なポイントになります。また、この方式は、他のチームが同じ問題を正解すると自分のチームの得点が減ってしまうため、頻繁に順位が入れ替わります。終盤でもゲームがひっくり返ることがあり、見ている方にとっても見応えがあります。

当日のスコアボード。得点の増減が頻繁にあり、時々刻々と順位が入れ替わる展開となりました。

いざ、競技開始!

いざ、競技開始。序盤、みなさん黙々と問題に取り組んでいます。会話も少なく、自分が解いている問題に一心不乱に集中しているようです。
中盤、各チーム徐々に問題が解けてきて、チーム内での会話が見受けられるようになりました。そして、順位が何回か入れ替わる展開に。しかし、選手たちは自分たちの順位の変動に一喜一憂することなく、黙々と問題に向き合い手を動かしています。静かなる熱戦です。
終盤、さらに順位の入れ替わりが激しくなります。順位を上げても束の間で下がったりしています。これもこのルールの賜物です。選手たちは、引き続き黙々と手を動かしています。3時間の試合中、トイレに立つ人もまばら。その集中力の高さに脱帽です。
そして、試合終了。選手たちが互いの健闘を称え合い、会場全体が拍手に包まれました。試合後の懇親会では、さらに大盛り上がり。このギャップが大人の魅力です。

秋の夜長に、ひとりCTFはいかが?

今回はセキュリティコンテスト「CTF神奈川」の様子をレポートしました。いかがだったでしょうか?
この夏、炎天下で大きな声を出して盛り上げていく甲子園の高校野球とは対照的に、冷房の効いた部屋で大人たちが静かに問題に立ち向かう“COOL”な戦いがここにありました。
セキュリティ競技会の「CTF」は、SECCON ONLINEをはじめ、いろいろなところで開催されています。また、オンラインで常時問題が公開されているものもあります。
これを読まれたみなさまも、秋の夜長に、腕試しとしてCTFの問題にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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この記事の執筆者

渡辺 露文Tsuyufumi Watanabe

執行役員
技術管理統括部
統括部長

セキュリティ