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マルチクラウド対応ロードバランサ

VMware NSX® Advanced Load Balancer(Avi Networks)

企業のIT環境は、現在ではオンプレミスのデータセンターで運用するプライベートクラウドと、複数のパブリッククラウドを適材適所で使い分けるマルチクラウドへ移りつつあります。VMware NSX Advanced Load Balancerは、マルチクラウド環境における、より快適なアプリケーション配信や、全体のコントロール、管理を可能にするマルチクラウドロードバランサです。

※ VMwareはAvi Networksを買収し、同社の主要コンポーネントであるソフトウェアベースのマルチクラウドロードバランシング製品を「VMware NSX Advanced Load Balancer」と改称し、NSXポートフォリオに統合しました。

マルチクラウド環境のアプリのコントロールと運用を簡素化

企業にとってクラウド利用はすでに当たり前となり、現在ではオンプレミスのデータセンターで運用するプライベートクラウドと複数のパブリッククラウドを適材適所で使い分けるマルチクラウドへ移りつつあります。

そこでの重要な要素となるのが、ユーザーに快適性を提供するアプリケーション配信です。これを実現するために、ほとんどのクラウド上でロードバランサを利用することができます。ただし、これらのロードバランサはクラウド事業者ごとに機能や仕様が異なります。また、オンプレミスおよび複数のクラウドをまたいで全体で一貫したアプリケーション配信の管理やコントロールを実現することも困難です。

VMware NSX Advanced Load Balancerは、マルチクラウド環境にインテリジェントな機能をもった仮想的なロードバランサを配置することでこの課題を解決します。アプリケーションのロールアウトを高速化するとともに、マルチクラウド環境全体のコントロールと運用を簡素化するのです。また、VMware NSX Advanced Load Balancerを介してアプリケーションを配信することで、高速でスケーラブル、なおかつセキュリティにも配慮したエンドユーザーエクスペリエンスを実現します。

VMware NSX Advanced Load Balancerは、もともとACD(アプリケーション配信コントローラー)市場のリーディングカンパニーとして知られるAvi Networkによって開発されたソリューションで、2019年8月1日に完了したVMwareによる買収により、VMware NSXポートフォリオに統合されました。

VMware NSX Advanced Load Balancerは、具体的にはL4-L7ロードバランサ、Web Application Firewall(WAF)、Container Ingress Gateway、Global Server Load Balancing(GSLB)、リアルタイムアプリケーション分析といった機能のすべてを包括的に提供します。これによりVMwareのネットワーキングおよびセキュリティ機能を補完します。従来のアプライアンスベースのロードバランサを置き換えるソフトウェア定義のロードバランサとして、既存のSDDC(Software-Defined Data Center)ソリューションと連携したネットワークサービスとアプリケーションサービスを提供します。

負荷変動にあわせて自動的にリソースを拡縮

VMware NSX Advanced Load Balancerの機能をもう少し掘り下げて紹介します。最大の特長となっているのは、オートスケーリングの機能です。アプリケーションで発生する通信トラフィックの最大負荷をあらかじめ想定してインスタンスのサイジングを行う必要はなくなり、物理・仮想・コンテナが混在するマルチクラウド環境において、通信トラフィックの負荷変動にあわせて自動的にリソースを拡縮することができます。

これを実現しているのが、ロードバランシングを担う「コントローラー」とデータ転送を担う「サービスエンジン」を分離したソフトウェア定義型のアーキテクチャーです。データ転送量が増えた場合、コントローラーがしきい値に基づいてトラフィックを新たなサービスエンジンに振り分けます。また、サービスエンジンのリソースを自動的にスケールアップしたり、サービスエンジンを自動的にスケールアウトで追加したりすることも可能です。

マルチクラウドのアプリケーションを1つのソフトウェアで管理

マルチクラウドのアプリケーションを1つのソフトウェアで管理

さらに、NSX Advanced Load BalancerはREST APIによる完全自動化をサポート。セルフサービス型のプロビジョニングによる迅速なアプリケーション展開とともに、ソフトウェア配信プロセスのステップである、いわゆるCI(Continuous Integration)/CD(Continuous Delivery)パイプラインとの容易な連携を実現します。

アプリの可視化とセキュリティを提供

通信トラフィックとパフォーマンスの即座な状況把握を可能とするアプリケーション可視化機能も、VMware NSX Advanced Load Balancerの大きな特長です。

システムの健全性をひと目で確認できるダッシュボードを提供し、アプリケーションのヘルススコアのほか、エンドツーエンドのラウンドトリップタイムを遅延情報と共に表示します。パフォーマンスの管理、ユーザーの行動トラッキング、セキュリティイベントの監視をこの1つのダッシュボードで行うことが可能です。さらに、コンテナベースのマイクロサービス環境に対してもトラフィックの管理やアプリケーションマッピングなどの機能を提供します。これによりパフォーマンス、セキュリティ、エンドユーザーエクスペリエンスに対するきめ細かな分析をサポートします。

VMware NSX Advanced Load Balancerの管理画面例

  1. 管理画面例1
  2. 管理画面例2

加えてVMware NSX Advanced Load Balancerは、機械学習とフィードバック分析をベースにOWASP Core Rule Set(CRS)に対応したIntelligent Web Application Firewall(iWAF)により、Webアプリケーションに対する高度なセキュリティを提供します。PCI DSSや HIPAA、GDPRなどに準拠し、Webアプリケーションに対する攻撃を未然に防ぐことが可能となります。

さらに、VMware NSX Advanced Load Balancerはセキュリティについてもオートスケールでリソースを拡縮するスケールアウト型アーキテクチャーを備えています。中央集中型コントローラーからのPoint-and-clickによるシンプルなセキュリティポリシーを作成し、きめ細かな分析を行うことが可能です。

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