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    VMware 仮想化ソリューション

仮想デスクトップ(VDI)を導入するメリット

災害時の事業継続対策(BCP)をはじめ、ワークスタイルの変化によって会社以外で業務を行うケースが増えています。
しかし、業務で使用しているノートPCを社外に持ち出して作業するのは、情報漏えいなどのリスクがあります。そこで、社員個々のPCを仮想化する「デスクトップ仮想化」の採用が進んでいます。
ここでは、仮想デスクトップのうちVDIについて、そのメリットを紹介します。

さまざまなワークスタイルに対応するVDI

2011年に発生した東日本大震災をきっかけに、企業にBCPの意識が広がりました。企業の基幹システムや業務システムを堅牢にするとともに、離れた場所にバックアップシステムを用意し、災害時にはシステムを移行できるようにするなど、“業務を止めない”ための対策が進みました。

BCPの概念は、社員個々の業務にも適用されます。以前から「ノマドワークス」や「コーワークス」といった、業務用ノートPCを社外に持ち出し、自宅や出張先、喫茶店などで業務を行うというスタイルが注目されました。それがBCPとしても有効であるという考え方が再認識された形です。

このような働き方が注目された背景には、インターネットの高速化や無線LAN(Wi-Fi)サービスの充実、モバイルルータの普及といったインフラの整備に加え、ノートPCの高性能化、スマートフォンやタブレットなどパソコン以外のデバイスの普及や高性能化、高機能化があります。場所を選ばずインターネットを利用できる「ユビキタス・コンピューティング」が実現されたといえます。

しかし、こうした業務用のデバイスを社外へ持ち出すことは、紛失や盗難のリスクがあります。事実、情報漏えいの原因として最も多いのは「紛失・盗難」で、全体の8割以上を占めています。それ以外にも、安全性の低いWi-Fiに接続することによる通信の傍受、盗聴というリスクもあります。社外での業務が進まない理由は、こうしたリスクが高いことにありました。

そこにここ数年で、「デスクトップ仮想化」というソリューションが登場しました。これは、社員の個々のPCを仮想化しクラウド上に置くことで、社外からデバイスを選ばず自分のデスクトップPC環境にアクセスできるというものです。PCはクラウド上で動作し、デバイスとやり取りされる通信はデスクトップの操作とそれにより反映される画面のみとなり、デバイス上に業務データが残りません。このため、万一の紛失や盗難の際にも安心です。

デスクトップ仮想化の仕組み

このようなデスクトップ仮想化は、「Virtual Desktop Infrastructure(VDI)」と呼ばれ、複数の仮想化ベンダーからソリューションが登場しています。登場から数年が経過したことで安定性や可用性、信頼性も向上し、他の仮想化サービスとの連携機能も強化されています。

VDIを実現するために必要なもの

デスクトップ仮想化が急速に普及し始めている要因には、メジャーなOSの正式サポート終了が挙げられます。2014年4月に、Windows XPのマイクロソフトによる正式サポートが終了しました。サポート終了以降は、たとえWndows XPに重要な脆弱性が発見されても、対応パッチやアップデートが提供されなくなり、ウイルス感染などのリスクが非常に高まります。

そこで、企業は新OSを搭載したPCへのリプレイスを考えるわけですが、その選択肢にデスクトップ仮想化が加わったのです。デスクトップ仮想化では、社員個々のPCをひとつのイメージファイルとして扱うことができるので、例えば100名分のPCをセットアップするにはイメージファイルをコピーするだけで済みます。また、常にバックアップを作成しておくことで、あるPCにトラブルが発生しても、バックアップのファイルを上書きするだけで復旧ができます。ハードウェアを調達する必要もなくなるので、管理者の手間を大きく削減できます。

物理PC(ファットPC)・現状のまま更新・VDIの比較

一方、デスクトップ仮想化を導入する場合は、仮想化基盤と仮想化ソフト、ストレージなどといった設備が必要になりますが、多くの場合アプライアンスやラックといったオールインワンの形で提供されているので、導入は比較的容易であるといえます。ただし、デスクトップ仮想化では通信のI/O部分がボトルネックになることが多いので、導入に考慮する必要があります。

VMwareで実現するVDI

仮想化ベンダーであるVMwareでは、デスクトップ仮想化ソリューションとして「VMware Horizon 6」を提供しています。これによりVDIプラットフォームを容易に構築することができ、エンドユーザーはクライアントソフト「VMware Horizon Client」によって、わずか数回のクリックで仮想デスクトップ環境にアクセスすることができます。

同ソリューションの特長は、個々に仮想デスクトップを構築するVDIだけでなく、サーバー上のアプリケーションを外部から利用するホスト型にも対応していることです。また、VMwareはデスクトップ仮想化だけでなく、サーバーの仮想化やストレージの仮想化、さらにはネットワークの仮想化と幅広いソリューションを提供しており、それらをシームレスに連携させて利用できるというメリットがあります。

VMwareで実現するVDI

富士ソフトでは、「VMware Horizon 6」の提供、構築だけでなく、他の仮想化ソリューションとの連携などにも対応します。さらに、アクセス制限やセキュリティ対策などの構築も合わせて支援するほか、セミナーや運用支援などのサポートも提供しています。デスクトップ仮想化を考えているなら、ぜひ富士ソフトにご相談ください。

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