新年明けましておめでとうございます。
昨年は、ウクライナ問題をはじめとした激動の世界情勢の下、世界経済が大きく揺れ動き、国内においては急激な円安による物価上昇等、様々な問題が起こりました。こういった社会情勢が不透明になる中で、多くの企業が企業競争力を強化するために、デジタル技術を活用したDXへの期待が一層高まっています。当社は、そういったお客様のニーズに的確に対応していくことで、しっかり成長できた1年となりました。ご支援いただいた皆様に感謝申し上げます。
2023年度は、2022年にスタートした中期経営計画の2年目になります。
昨年度は、コロナ禍がまだ終息しない中ではありましたが、中期経営計画に沿い、様々な活動を精力的に推進し、事業拡大を進めてきました。当社の最も重要な経営資源である人財強化を進めるため、積極的な採用と教育投資に引き続き注力してまいりました。その上で、継続的な技術強化を進め、より付加価値の高いサービスができるようAIS-CRM(AI、IoT、Security、Cloud、Robot、Mobile、AutoMotive分野の総称)領域の強化とともに、ITコンサルティングやサービスデザインといった上流分野の強化も行い、さらに、5Gやメタバースといった新たな分野の技術研究も進めてきました。また、ビジネス基盤を強化するため、当社自身のDXにも注力し、業務改革をベースとした社内変革、事業競争力強化のための適用等を推し進めています。こういった活動の中で蓄積した技術・ノウハウ・人財を元に、お客様のDX支援に力を入れて進めてきました。
今年は、これらの取り組みをさらに強化・加速した上で、工場DXやスマート工場のようにITとOT(Operational Technology)の技術を融合し新たな価値を創るDX分野に注力していきます。
こういった活動を通し、中期経営計画の目標であるデジタル技術でIT、OTの両面からDXをリードし、お客様と社会の価値向上とイノベーションに貢献できる企業になるべく、邁進いたします。
当社は創業より53年、独立系のSIerとして、社是である「挑戦と創造」を念頭に、常に新たなビジネス分野に弛まなく立ち向かってきました。昨年4月には、プライム市場へ移行し、さらに積極的な経営を行うべく、資本市場との対話も進めてきています。そういった中、12月には、新たに5人の社外取締役を迎え入れ、経営体制を強化することができました。この新たな経営体制でしっかり舵取りを行い、さらなる企業価値向上に繋げていこうと考えています。
2023年をさらなる飛躍の年とするために、あらゆる変化に機敏に対応していくことが重要だと考えています。富士ソフトは、めまぐるしく発展するICTを探求し、柔軟かつゆるぎない技術力でよりよい未来につながるソリューションを実現します。ICTの専門プロ集団として、「ICT の発展をお客様価値向上に結びつけるイノベーショングループ」を目指してまいります。
2023年1月1日
富士ソフト株式会社
代表取締役 社長執行役員
坂下 智保
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