AWSとGrafana Labs とのパートナーシップによって開発されたGrafana 関連サービスの提供が始まりました。現時点ではプレビュー提供なので、今後、大きく仕様が変更される可能性はありますが、Grafanaの多くの利用者にとってAmazon Managed Service for Grafanaは手間なく簡単なデータ分析とログの可視化を推進させることになります。
ハードウェアの故障やリソース不足がGrafana運用の課題に
複数のDBに対応し、データ分析やログの可視化がインタラクティブな操作で簡単に行えるGrafana。オンプレミスやAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)で、便利に利用されている企業も多いと思います。
そうした使いやすさはあるものの、一方では以下のような課題を感じることもあるようです。
・ハードウェアが故障すると、対応の調整に時間がかかる。
・管理するデータの増加に伴ってリソース不足となり、スケールアップが必要になってきた。
・オンプレミスでGrafanaを運用しているが、ハードウェアが故障したときの対応に手間がかかる。
・Amazon EC2でGrafanaを運用しているが、利用者が増え、閲覧時のリソース不足が課題になってきた。
こうした課題に、的確なソリューションを提供するのが、Amazon Managed Service for Grafana(AMG)です。
Grafanaの運用管理をフルマネージドで
AMG は、Grafana Labsとのパートナーシップで開発した、フルマネージド型のセキュアなサービスです。
本サービスは、Grafanaサーバのためのプロビジョニング、セットアップ、スケーリング、および保守作業を自動的に実行します。ハードウェアの故障やリソース不足を気にすることなく、Grafanaの全機能が利用でき、データ分析やログの可視化も簡単で瞬時に行えます。
データ移行も簡単・正確にサポート
既存のGrafana環境からAMGへの移行は、簡単です。AMGのAPIを使用すると、既存のクエリとダッシュボードを簡単にインポートできるので、ダッシュボード定義を移行後の環境に新たに作成し直す必要はありません。
また、Grafana自体にもエクスポート/インポート機能がありますので、AMGのAPIと併用することで、よりスムーズな移行につながります。
Kibanaの移行サービスも同様に提供中
データベースのデータ分析、ログの可視化ニーズは、今後も高まる一方でしょう。Grafanaを導入し、データ分析、ログの可視化を開始する際には、運用管理を手間なく、効率的に行うために、AMG の利用を検討してみるのもよいでしょう。
また、Grafanaと同様の機能を提供し、ログと時系列の分析、アプリケーションのモニタリング、オペレーショナルインテリジェンスを可能とするKibanaに関しても、AWS東京リージョンでサービスが提供されています。
Elasticsearch および Kibana の実行を簡単にするために、AWS からKibana が組み込まれた完全マネージド型サービスである Amazon Elasticsearch Serviceも提供されています。
データ分析・ログ可視化の効率的な運用については、お気軽に富士ソフトにお問い合わせください。
※本記事の執筆時点ではAMGがプレビュー版のみの提供であるため、今後大きく仕様変更の可能性もございます。
富士ソフト アマゾン ウェブ サービス (AWS)のご紹介
この記事の執筆者
ソリューション事業本部 インフラ事業部
インフラ推進部 プリセールス
エンジニアグループ
主任 / フェロー