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第4回スマート工場EXPOレポート ~「見える化」の一歩先を行く高い技術をご紹介(後編)

2020年2月12日(水)〜14日(金)に東京ビッグサイトで開催された「スマート工場EXPO」に出展しました。「スマート工場EXPO」はAIやIoT、ロボットなどの最新技術を使って、工場における生産の見える化や効率化に取り組む企業が集まる展示会で、東京と名古屋で毎年2回開催されています。前編に引き続き、富士ソフトが出展した内容についてご紹介します。

IoTプラットフォーム on AWS

AWSを活用したAIによる外観検査で良品/不良品の判定と、スマートハウスの機能を工場へ応用した大和ハウス工業様の事例展示を行ないました。

商品の外観にあるキズや汚れなど調べる外観検査でAIの活用が始まっています。撮影された一つひとつの製品画像を送信し、クラウド上で機械学習を実行すると判定までに時間がかかります。そこで、エッジ側のAIで検出することで高速で検査できるだけでなく、工場などのオフラインの環境でも実現できるようにしました。

工場では既存のラインを改造する必要がなく、カメラを設置し、エッジAIを導入するだけで外観検査の環境が整います。さらに、センサーでライトの光量をチェックすることで、暗い場合には機械を停止しパトランプを点灯させるなど、工場の改善に向けた機能も実現します。完全に無人にはできませんが、人員を削減して効率化することが可能です。

IoTプラットフォーム on AWS について、詳しくはこちら
IoTプラットフォーム on AWS トータルソリューション

CEREBRO(セレブロ)

CEREBROのデモを参考出展しました。CEREBROとは、当社が開発中のナレッジ検索の自然言語処理AIです。「爆発した原因は何?」のような自然な日本語で質問を入力すると、大量のドキュメントから的確な知識を導き回答します。

工場向けドキュメントソリューション

ナレッジオンデマンド社のWikiWorksを活用した、マニュアルなどのドキュメントを管理、共有するサービスを展示しました。

WikiWorksは、Webブラウザだけでアクセスでき、複数のメンバーで共同編集することが可能です。編集した文書からDTPの工程やHTMLのコーディングを自動化できることが特徴の一つです。あらかじめ用意しておいたテンプレートに当てはめるだけで、マニュアルの作成から公開までをWikiWorksで完結できます。サーバー上で管理し変更履歴をログとして保存しているため、誤って保存してしまっても元に戻すことができます。翻訳にも対応しているため、日本語のマニュアルを作成して更新するだけで、海外展開している製品のマニュアルも自動的に翻訳可能です。

富士ソフトでは、マニュアルを作るリソースがない、ノウハウがない、という企業様もサポート可能、ご要望に合わせたカスタマイズや導入支援を行なっています。

moreReception

一般企業向けに提供している無人受付システム「moreReception(モアレセプション)」を、人の出入りが多い工場などでも活用可能とするカウンタータイプの機器を展示しました。

moreReceptionをご利用いただくことで、工場など来客が多い場所や、車の往来が多くて行列になると困る場合もスムーズに受付できます。受付要員の削減など働き方改革だけでなく、お客様をお待たせすることを減らし、担当部門の負担軽減も期待できます。

moreReceptionについて、詳しくはこちら
無人受付システムmoreReception(モアレセプション)

ROSを活用した産業用ロボットのプラットフォーム

当社はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のロボット活用型市場化プロジェクトにおいて、Robot Operating System(以下ROS)を活用した産業用ロボットのプラットフォーム化を進めています。今回、ロボットの操作を「早く」「安く」「簡単に」実現するプラットフォームとして、AIで形状認識し商品を仕分けるデモを展示しました。

この製品では、ROSというロボット向けのOSにより共通のインターフェイスを使用できるため、メーカーが異なる機器やセンサーなども制御できます。現在、Web上でROSと連携するように開発しており、お客様はWebブラウザ上でアイコンを操作することで簡単に動作を変えられるような仕組みを提案しています。

ロボットを制御する部分はすでにGitHubで公開しており、今後はUIの部分も含めて公開する予定です。
https://github.com/FUJISOFT-Robotics

富士ソフトでは、独立系の強みを活かし特定の製品・サービスにこだわらず、SIerとしてお客様に最適な提案を行っています。膨大なデータの活用と高度な分析により、無駄な時間を省き、改善にむけての活動をご支援します。

 

 

この記事の執筆者

FUJISOFT Technical Report編集部
FUJISOFT Technical Report編集部

イベント・セミナーを取材し、その様子をレポートします!

編集部