第4回スマート工場EXPOレポート ~「見える化」の一歩先を行く高い技術をご紹介(前編)

  1. 電子基板表面実装ラインIoTサービス
  2. IoTプラットフォーム on Office 365
  3. BIGDAT@Viewer
  4. HoloLens導入支援サービス
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第4回スマート工場EXPOレポート ~「見える化」の一歩先を行く高い技術をご紹介(前編)

2020年2月12日(水)〜14日(金)に東京ビッグサイトで開催された「スマート工場EXPO」に出展しました。「スマート工場EXPO」はAIやIoT、ロボットなどの最新技術を使って、工場における生産の見える化や効率化に取り組む企業が集まる展示会で、東京と名古屋で毎年2回開催されています。

今回は、富士ソフトが出展した内容について、前編と後編に分けてご紹介します。

電子基板表面実装ラインIoTサービス

電子基板製造などの現場では、多くの工程が存在します。すべての工程が自動化されているわけではなく、材料の投入や製品のチェックなど、作業者が関わる仕事もあります。このとき、在庫状況や需要によって生産量などが変わるため、作業の負荷も変わります。作業者をうまく配置して作業内容を明確にしないと、空き時間が生じたり、残業が発生したりするのです。

そこで今回は、電子基板の製造工場における表面実装ラインをIoT化し、その処理状況を見える化するだけでなく、作業員の一日の作業計画を作成するサービスを展示しました。各自の作業計画が明確になり、残業の削減や作業効率の向上も期待できます。作業内容が明示されない場合は、作業者が自分で状況を判断しなければなりませんが、作業内容が明確になることで効率よく作業ができることを体感できるように、VRで表現しました。 

現在は電子基板の生産ラインに限っていますが、「今ここで作業すべき」であることを指示してくれる仕組みは他の業務にも応用可能です。熟練者が不在の状況でも対応できるだけでなく、そのスキルを他の作業者に伝えていくことができれば、作業の効率化に貢献できるでしょう。

今回は、工場の電子基板生産ラインにおける作業者の作業計画を明確にするサービスをご紹介しましたが、さまざまな生産ラインでの応用が考えられます。 

電子基板表面実装ラインIoTサービスに関するコラムはこちら
生産現場の“技術伝承”の課題にIoTで挑む
生産現場のIoT導入 ~「見える化」から「解る化」へ

IoTプラットフォーム on Office 365

センサーなどのIoT端末から取得したデータを見える化する場合、一からシステムを構築すると高額な費用が必要になる場合があります。そこで、すでに多くの企業で導入されているSharePointやTeamsを活用した方法を展示しました。

例えば、Azure SphereなどのAzure IoT端末から取得したデータをVisioで可視化する、PowerBIでグラフ化する、Azure Machine Learningで機械学習する、などの方法が考えられます。また、一般的な見える化では自ら能動的にチェックしなければならないものも、Teamsを使うと離れた場所にいても受動的に通知を受けられます。

Office 365を導入しているがIoTを始めていないお客様、Office 365を活用できていないお客様などでも、実現したいことに合わせた最適なソリューションをご提案可能です。

富士ソフトのIoTプラットフォーム on Office 365について、詳しくはこちら
IoTプラットフォーム on Office 365

BIGDAT@Viewer

グループ会社のサイバネットシステム株式会社が、センサーなどから取得した多次元データを「マップ」という形で可視化し、リアルタイム監視する仕組みを展示しました。大量のデータを分析するには業務に精通した専門家が必要ですが、特徴や傾向を可視化することで専門知識がなくても直感的な操作で分析できる仕組みです 。

マップでは、データ同士がどれだけ似ているかをベクトル表示することで、似ているデータが近くに寄り、似ていないデータは遠くに離れます。これを使うと、似ていないデータでは異常が発生していると判定できるため、異常が発生していないかリアルタイムで検出できます。

HoloLens導入支援サービス

Microsoft社が提供し、MR(複合現実:Mixed Reality)を実現するゴーグル型のデバイスであるHoloLens。「使ってみたいけど、業務のなかでどのように活用できるのか分からない…」そんな方のために導入支援サービスを展示し、活用事例を含めてご紹介しました。 

富士ソフトでは、HoloLensを実際にどのようにご利用いただけるのか、お客様の課題や目的をヒアリングした上で、標準アプリケーションの導入をお手伝いいたします。標準アプリケーションでも使用には別途ライセンスは必要ですが、標準で用意されているものを使うことで最小限のコストでスタートし、段階的に導入を進めることが可能です。また標準アプリケーションで実現できない場合には、個別のアプリケーション開発まで対応可能です。

富士ソフトのHoloLens導入支援サービスについて、詳しくはこちら
HoloLens導入支援サービス

第4回スマート工場EXPOレポート<後編>は、3月12日(木)公開予定です。

 

 

この記事の執筆者

FUJISOFT Technical Report編集部
FUJISOFT Technical Report編集部

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