2024年3月に開催された「Rubrikユーザー会 & 2024 Winter Release」に参加しました。
Rubrikユーザー各社の様々な活用事例やユーザーの声、Rubrik社による新たなアップデート情報を聞くことができる、とても有意義なイベントでした。
富士ソフトからは小林 栄治と奥野 知真が登壇し、1月に提供を開始した、Rubrikを活用したバックアップマネージドサービス「Riviiv(リヴァイブ)」を紹介しました。
Riviiv(リヴァイブ)って何?
Rubrik社は、グローバルで5,000社以上の導入実績を誇るランサムウェア対策向け書き換え不可のバックアップソリューション「Rubrik」を提供しています。当社は、Rubrikに当社オペレーションなどの機能を付加し、バックアップマネージドサービス「Riviiv」として提供しています。Rubrik社とのMSP(マネージドサービスプロバイダ)契約を締結し、低コストで開始可能な月額提供を実現しました。
ランサムウェアの被害
警視庁サイバー警察局サイバー企画課の「令和5年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」(2024年3月14日)によるとランサムウェアの被害の報告件数は令和4年上半期以降、高い水準で推移しています。ランサムウェア被害の企業・団体等の規模別報告件数では半数以上を中小企業が占め、対策を進めている大手企業よりも対策が遅れている中小企業への攻撃が拡大することが予測できます。被害総額は数千万円から数十億円という甚大な金額におよぶこともあり、何らかの対策を講じていても、実際に攻撃にあった際に検知できなかった、バックアップが戻せなかった、復旧に膨大な時間とコストがかかったなどの企業も多くみられます。
一方、サイバー攻撃のような未発の事柄に対してコストをかけることに消極的な企業も多く、IT投資を検討する際にセキュリティ対策は二の次にされやすい傾向があります。万全なセキュリティ対策には高度な技術力と継続的な対策が必要であり、初期費用だけでなく維持費用が大きな課題となるためです。
Riviiv活用のメリット
ランサムウェア対策としておすすめするサービスは、書き換え不可のバックアップソリューションであるRubrikです。サイバー攻撃からデータを自動的に保護し、データリスクを継続的に監視して、データとアプリケーションを迅速に復旧できます。
そのRubrikに当社独自のオペレーションサービス機能などを付加し、導入から運用・保守までのバックアップマネージドサービスとして提供するのが当社の「Riviiv」です。セキュリティ対策の大きな課題となる初期費用、維持費用を抑えられる月額提供を実現しています。
初期費用は一切不要
Rubrik導入でまず検討が必要なのは初期費用です。
例えば、Rubrik筐体の購入費用、環境の構築費用、ラックなどファシリティの準備、Rubrikのライセンス料、保守費用などがあります。このように様々な費用が積み重なり、最終的にはとても大きな金額になります。導入規模が大きくなるほどスケールメリットが期待できますが、小規模になりがちな中小企業では、導入費用が大きな課題となるかもしれません。
しかし、富士ソフトのRiviivは月額提供を実現していますので、初期費用なし、月額費用だけでRubrikの導入が可能です。
運用・保守も富士ソフトが対応
Rubrikの導入から運用・保守までを富士ソフトが対応します。リストア作業など随時発生するRubrikの操作も当社が対応します。当社サービスのRiviivをご利用いただくことで、Rubrikの導入から運用時に発生するお客様の作業を削減でき、バックアップによるお客様の情報保護で安心・安全を提供いたします。
Riviivの導入
Riviiv導入には以下の2パターンがあります。
①マルチクライアント(バックアップの最大利用容量が10TBの場合)
富士ソフトのデータセンター内に設置されているRubrikを使用します。
お客様の仮想化基盤上にRubrik Edgeを構築し、富士ソフトのデータセンターにバックアップを保管します。
②シングルクライアント(バックアップの最大利用容量が30TB or 60TBの場合)
お客様のデータセンター内に富士ソフト所有のRubrikを設置させていただき、バックアップを保管します。
Riviivの活用をおすすめするお客様
Riviivは以下のような課題をお持ちのお客様に特におすすめです。
① 低コストでランサムウェア対策を導入したい
ランサムウェアやマルウェア感染対策として豊富な導入実績のあるRubrikですが、初期費用や維持費用が必要です。当社のRiviivをご利用いただくと、初期費用なし、月額費用だけでRubrikを導入できます!
②混在するIT環境のランサムウェア対策を一元化したい
環境や組織によって異なるバックアップソリューションを採用し、管理がバラバラで複雑になるケースがあります。
Rubrik/Riviivは、VMware vSphere環境の仮想マシンやAWS環境のAmazon EC2、Microsoft 365など様々なサービスをバックアップ対象としていますので、全ての環境のバックアップ状況を一元管理できます。
③バックアップのジョブ管理を効率化したい
→バックアップはマシン負荷がかかるため、稼働状況に応じてスケジュール管理が必要になる場合があります。バックアップの調整を含め、運用担当者の作業が発生します。
Rubrik/Riviivには、バックアップの開始時間を明確に設定しなくても仮想マシンのCPU使用率など、稼働状況に応じて、バックアップの実行可否を自動で判断し、設定する機能があります。つまり、仮想マシンAのバックアップ完了後に仮想マシンBのバックアップを取得するなど、バックアップのジョブ管理が不要になります。
Riviivのバックアップ対象
Riviivのバックアップ対象は下図の通りです。順次拡大予定です。
Rubrikを活用したバックアップマネージドサービス
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