FSAngo
FSAngoとは
FSAngoは安全、高速、柔軟な共通鍵方式のストリーム暗号です。
ストリーム暗号の核となる乱数生成器には新たに開発したアルゴリズム FSRansu を使用しています。
FSAngoの特徴
安全性
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鍵を特定する方程式が成立しない |
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暗号化に使用した擬似乱数列より鍵を特定しようとしても未知数の方が多くなり方程式が成りたちません。これは得られた擬似乱数列では鍵を特定しようとしても情報が不足しているためです。 |
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総当りによる鍵の特定は困難 |
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有効な鍵空間が10600以上と広く、総当りによる鍵の特定は困難です。例えば1ピコ(10-12)秒で1つの鍵に対する暗号解読が可能なコンピュータを1兆(1012)台用意し、有効な鍵の 0.0001%(10-6)を探査しようとしても 10560 年かかる計算です。 |
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使用する擬似乱数が真の乱数に近い |
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FSRansu で生成した乱数は、01頻度検定、線形複雑度、χ2分布等の乱数検定を行なっても偏りのない結果が出ています。 |
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高速性
使用している演算は全て整数演算です。1回の乱数生成で使用する乗算回数は平均 1.67回であり極めて高速に暗号化/復号化が可能です。
評価結果では PentiumⅢ 600MHz の Windows NTマシン上で 570Mbit/s の暗号化復号化速度が得られています。
柔軟性
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プロセッサ間の互換性が高い |
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演算は整数に限られるため、プロセッサに依存する部分はありません。暗号化と復号化で異なるプロセッサを用いても正しく解読が可能です。 |
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小規模なプログラム |
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暗号化/復号化部のプログラムは極めて小規模です。 組込み機器のプロセッサでも十分に処理が可能な暗号です。 |
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ハードウエア化が容易 |
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演算量が少なく、簡単な回路構成で実現可能なため、ハードウエアによる実装が容易です。 |
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FSAngoの応用
FSAngoは処理負荷が軽い為、様々なアプリケーションへの応用が可能です。FSAngoのアプリケーション、ハードウエアへの組込みについてはこちらまでご連絡下さい。
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ファイルの暗号化 |
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ディスク(HD, FD, CD-R, MO等)へのデータ転送の空き時間を利用してデータの暗号化が可能です。
データの暗号処理時間を意識すること無く暗号化されたデータファイルの作成が可能です。 |
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共通鍵の集中管理 |
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FSAngoは膨大な種類の鍵が使用できます。これを利用しマスターキーと呼ぶ鍵の組織的な集中管理が可能です。
マスターキーで生成された子鍵からは元となる親鍵、他の子鍵の推測が困難なため、安全に共通鍵の管理が可能です。 |
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ハードウエア機器への組込み |
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FSRansu コアを LSI, FPGA 等のハードウエアの一部に組み込み、コアで生成した乱数列を用いて暗号化/復号化が可能です。コアに鍵のパラメータを渡すだけで次々と乱数が生成できます。 |
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