RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の代表的なツールの1つであるUiPath。富士ソフトでは、RPA分野でのソリューションとして、UiPathの導入支援を積極的に行っています。今回は、当社のRPAサービスのスペシャリストとして事業を牽引し、UiPath社の「日本最高峰のUiPath認定プロフェッショナル」の称号であるUiPath Japan MVPを3年連続獲得しているエリア事業本部西日本支社インテグレーション&ソリューション部 塩見課長にお話を聞きました。
UiPathとは
―3年連続のMVP受賞、おめでとうございます。まず、UiPathはどのような製品なのか教えてください
ありがとうございます。
UiPathはUiPath社が提供するRPAツールです。RPAの分野では、グローバルのみならず、国内でも4年連続市場シェアNo.1の実績を持っています。コンピューターの画面上で人が行う操作を代替し、正確に・高速に処理することを得意とし、ウェブサイト、社内システム、スプレッドシートやメールなど、PCの画面上で行うあらゆる操作を自動で実行できます。RPAは、プログラミング言語によるシステム開発よりも迅速に導入でき、現場の業務に即した自動化が実現できます。
―塩見さんが受賞したMVPはどのような制度なのでしょうか?
UiPath社による認定プログラムで、UiPathコミュニティでの情報発信や日本全体へオートメーションが拡がる未来に向けて活動する人たちの中で、著しい活躍をしているプロフェッショナルをUiPath Japan MVPとして認定しています。MVPに認定されることはUiPathの製品・テクノロジーに対して豊富な知識・情熱を持ち、周囲にもUiPathの価値を届けたいという強い思いを抱くデベロッパーであることを示します。
2019年から始まり、今年で3期目を迎えるプログラムですが、おかげさまで第1期から今回まで連続して受賞することができました。
UiPath Japan MVPに認定されるには
―プログラムが開始された当初から受賞されていますが、MVPに認定されるためには、どのような活動が必要なのですか?
MVPのガイドラインでは、推奨される活動として、情報発信&普及活動のリード、ユーザーが利用しやすい環境づくりの促進、テクノロジーの発展への貢献が挙げられています。
―実際に塩見さんはどのような活動を行ったのですか?
第1期の認定では、UiPathアカデミーの英語も含む多くのコースを修了している点、UiPathコミュニティフォーラムでの積極的な回答に加えて、UiPath Go!(現UiPathマーケットプレース)上のコンポーネントを多数利用してレビューに協力するなど、UiPathのコミュニティエコシステムを最大限に活用し、活用実績を示すポイントを多く獲得している点を評価して頂きました。そして、UiPath公式コミュニティ「UiPath Friends」の立ち上げにも携わり、地元の大阪でも展開したいといった熱い思いと活動も評価して頂いたのだと思います。
第2期では、UiPath公式コミュニティでの登壇や技術ブログ発信、UiPathマーケットプレースのコンポーネント開発に注力しました。グローバルのUiPath Connectリーダーボード(世界8万人登録者)で6位に入る実績も評価して頂いたと思います。 第3期では、UiPath Test Suiteの製品軸での普及活動に注力しました。公式コミュニティでの登壇や技術ブログ・SNSを活用した発信、UiPathのデベロッパー最高峰のカンファレンス「UiPath Developer Conference 2021」でUiPath Test Suite製品担当者とのジョイントセッションも行いました。UiPath社からも「UiPath Test Suiteの第一人者」、「UiPath Test Suiteエバンジェリスト」と紹介頂けるようになり、光栄に思っています。
UiPathへの情熱、その原点とこれから
―お話を伺っていて、かなり精力的に活動しているように感じました。UiPathに取り組むようになったきっかけはあるのでしょうか?
UiPathの日本法人が設立されたのは2017年です。私は2018年頃からUiPathに携わるようになりました。富士ソフトの新事業としてRPAの取り組みが始まったことがきっかけです。既に市場では導入が進んでいるRPAでしたので、浅い知識では価値がないと考えました。UiPath のことを誰よりも広く、そして深く知るために、UiPathアカデミーの全制覇や、UiPath社主催のセミナーへの積極的な参加、当時は英語版しかなかった認定資格の取得、実務でも先陣を切ってものにするといったモチベーションで取り組みました。
そのような中で、UiPath社からコミュニティ発足の立ち上げメンバーとしての参加を打診されたことが、社外への活動のきっかけになりました。コミュニティは、私自身が情報を発信する場になっていることに加えて、企業間の垣根を越えた交流は、企業の中だけの狭い世界では知り得ない情報を知り、学び合う、とても有益な場となっています。
―ビジョンを教えてください。また、今後はどのような活動をしたいですか?
ビジョンは、第1期のMVP認定から掲げている「誰もが自動化に取り組む当たり前の未来」です。これは、エンジニアの方も非エンジニアの方も、自動化するマインドを持って当たり前にRPAを使っている、そういった世界観です。
そしてゴールは、これまでは「UiPathがRPAのデファクトスタンダードに!」を掲げていましたが、Test Automation への領域拡大を機に今後は、「UiPathがAutomation Technologyのデファクトスタンダードに!」を掲げていきます。従来のRPAが自動化する領域はプロセスですが、「あらゆる領域のAutomation」に拡大して「誰もが自動化に取り組む当たり前の未来」を現実にしたいという想いを込めています。富士ソフトとしても、従来のRPA導入のご支援に加えて、UiPath Test Suiteを活用したテスト自動化のご支援にも力を入れて行きます。
今後の具体的な活動としては、引き続き「多くの方に参考になる有益な情報」をブログ投稿やSNSを通じて発信すること、さらに、「先駆者として、自ら創出したノウハウ」をコミュニティでの登壇やコンポーネントの公開などで紹介する、そういった取り組みも継続します。
そして、「Test Automation、IT Automation領域におけるUiPathの認知度向上!!」を目的に、ITに関連するコミュニティへ活動の場を広げ、「UiPath、これめちゃ良いやん」と思って頂き、UiPathに導く新たな掛け橋になる!!そういった場での発信にもチャレンジしていきたいと思っています。
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